不動点のダブル・ダガー公式
- (f†)† = ((A+Δ);f)†
ダガー(不動点オペレータ)がトレースで定義されている状況で、これを示す。
まずは次の簡単な補題:
- TrX+X(f;Δ;(Δ+X)) = TrX(TrX(f;Δ);Δ)
TrX+X(f;Δ;(Δ+X)) //↓バニッシング
= TrX(TrX(f;Δ;(Δ+X))) //↓内側に右タイトニング
= TrX(TrX(f;Δ);Δ)
(以下の図では、X1 = X2 = X)
それと、Δに余結合律が成立することに注意:
- Δ;(Δ+X) = Δ(X+Δ)
ダブル・ダガー公式は次の手順:
(f†)† = Tr(Tr(f;Δ);Δ) だが、補題から Tr(Tr(f;Δ);Δ) = Tr(f;Δ;(Δ+X))、余結合律を考慮すれば、(f†)† = Tr(f;Δ;(X+Δ))。Δをスライディングで移動させれば、Tr((A+Δ);f;Δ) = (A+Δ;f)†、これが求める結果。