このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

2007-02-24から1日間の記事一覧

遷移系と模倣の定義

Σをアルファベット集合として、Relを関係の圏とする。Σを約懸垂してモノイド=単対象圏Σ*を作る。T:Σ*→Rel という関手が遷移系となる。単一の対象のTによる像が状態空間となる。a∈Σに対して、T(a) = a→と略記すると、関係R⊆|S|×|T|(|S|, |T|は状態空間)が…

2-豊饒化(2-enrichments)とベッチ・オートマトン

Vが対称モノイド圏であるとき、V-豊饒圏が定義できる。モノイド圏は、2-圏の特別な場合で、単一対象を新たに加えて、対象→射、射→2-セルと次元を格上げするとモノイド圏→2-圏となる。これは、約懸垂構成といえる。モノイド圏が2-圏であることに注目して、2-…

Obj(-)の右随伴関手

Obj(-):Cat→Setを、(小さい)圏の対象集合を取り出す一種の忘却関手とする。バエズに従えば、これは構造を忘れる忘却関手ではなくて、構成素(スタッフ)の一部を捨て去るタイプの忘却関手。Obj(-)=|-|の随伴は存在してK(-)と書く。Kは、集合Xに、Xを対象集…

小ネタ達

"Simulations as Homotopies"とか"Bisimulation of enrichments"(arXiv:cs.LO/0602077 v1)とかを読んでみようとしたが、よくわからんわ。でも、いくつか小ネタを、個別のエントリーにする。

Simulations as Homotopies

どうも、双模倣というのはある種のホモトピー同値(ないしはコボルディズム/コボルダント)のような気がしてきた。 そんなこと考えている人は他にもいます! http://www.math.uwo.ca/~kworytki/getco2.pdf Simulations as Homotopies Kathryn Hess, Paul-Eu…