不定な対話状況への不安
定義することが信用できない、あるいは定義により何かが確定するとは思えない、のは、対話状況への不安とでもいうべき心理があるのではないか。
例えば、「偶数とは2で割り切れる数」と言ったときの「数」が、「3だって2で割って1.5だよ」と言われるんじゃないか?とか。
また、「偶数とは2で割り切れる数」と約束しておいて、「2で割って余りが0」とか「なんかの数の2倍」とか言いかえると、言い回しの変化が定義の不定性、不確かさ、当てにならない感じ、とかにつながるかも知れない。
- 定義にそんなに強い力はない(定義しても決定はできない)。
- 定義したってそれを守ってくれない(言い換えられてしまう)。
あたりが不安なんだと思う。もちろん、そんな不安を取り去るようにしなくてはならないのだが。