このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

belief:信じる

Pは変数を持つ命題だとする。

  1. Pを事実だと認識する。
  2. Pを信じる。

同じだろうか?

  1. Pの具体例(変数への代入例)を確認する能力/手段がある。
  2. Pのすべての具体例を確認する能力/手段がある。

変数の領域が無限なら、すべての確認はできない。だから、無限領域に関する命題は確認ができず、確信を持って信じることはできない、のか?

実際の確認以外に信じる方法は、

  1. 何らかの超越的な保証、お墨付き
  2. 自分の経験や直感
  3. 他人の主張
  4. 証明

特に、存在命題への確信が難しい。

  1. 存在するのが当たり前だと思っているので、存在命題を意識できない。
  2. なにかについて語るとき、語っているのならそれは存在していると思ってしまう。
  3. 特別な例として、名前が付いているのだから、それがあると思う。

命題の例

  1. 田中良夫さんは、身長3m50cmです。
  2. 奇数の二乗を4で割ると1余る。
  3. 身長2mを超える人をポンカタラコンチと呼ぶ。
  4. 身長3mを超える人をガガカタラコンチと呼ぶ。
  5. 田中良夫さんは、ポンカタラコンチだ。
  6. 田中良夫さんは、ガガカタラコンチだ。
  7. ある人がガガカタラコンチならば、その人はポンカタラコンチだ。
  8. 身長3mを超える人はいない。
  9. 身長3mを超える人はいる。
  10. 田中良夫さんは人間ではない。
  11. 二乗して2になる有理数はない。
  12. 二乗して2になる数はある。
  13. 羽がついて空を飛べる馬をペガサスと呼ぶ。
  14. ペガサスはいる。
  15. 二乗してaになる数をaの平方根と呼ぶ。
  16. aの平方根はある。
  17. aの平方根は2つある。
  18. aの正平方根は1つある。
  19. aの非負平方根は1つある。

参考:キリンの体高、雄で5.5m、雌で4.5mになり得る。