ハイパーインスティチューションと名前論とプロファイル論
ハイパーインスティチューションの構文論のために、名前の理論とディヴィジョニング/プロファイリングの理論が必要。
名前と記号は同義語。名前に対する概念:
- 有意名: 意味=意味的割り当てが決っている名前。これは意味論的概念。
- ディヴィジョン付き名: ディヴィジョニング済の名前。これは構文的。
- プロファイル付き名: プロファイリング済の名前。これも比較的に構文的。
- 基礎名: プロファイル付き名にしか意味がない概念で、基礎対象を域とするプロファイルを持つ名前。意味的には基礎射を割り当てなくてはならない。
- 接着名: アタッチングされた名前。アタッチメントとして項が付いている。まだ、構文的概念。
接着名以外は、すべて項にも当てはまる。ディヴィジョニング付き項も考えられるが、プロファイルがないと項に組み立てられないので余り考えない。
- 有意項
- プロファイル付き項
- 基礎項
項のなかでの名前の出現は、自由出現と束縛出現がある。構文解析すると、名前が末端で、その他のノードは結合子〈connector〉であるツリーができる。このタイプの木は、名前・結合子ツリーと呼ぶ。名前・結合子ツリーではない構文解析木もあるが、原理的にすべての構文解析木は名前・結合子になる。
束縛子〈バインダー〉は束縛出現を作るような結合子だが、普通の結合子とは別に扱うのが普通。束縛子には、
意味的割り当てを付値〈assignment | valuation〉ともいう。有意名は付値されている名前。接着されていても付着されているとは限らない。
項はグラフで表現できるので、項のなかをナニカが伝搬する。プロファイル(ディヴィジョン含む)の伝搬と付値の伝搬が主たる興味。
付値=モデル=インスタンス、付値が構文的にどう表現できるか? 付値環境と接着環境の違い。環境の付値とパラメータの付値(=実パラメータ)が項の付値にどう関わるか? などを調べるべき。
項が必要とする指標は、パラメータ指標と(パラメータ以外の)本体指標〈ボディ指標〉、それと環境指標。パラメータ指標と本体指標をまとめたものはスタックフレームと思ってよい。環境指標がデータ領域。
[追記]primitiveとgroundという形容詞キーワードが重要だが、primitiveは意味論的で、groundedは単にプロファイルを規定するだけ。
- 名前がprimitiveである: その名前はプロファイル済であり、システムが付値していて有意である。primitivenessは意味論的概念である。
- 名前がgroundである: その名前はプロファイル済であり、プロファイルのdom側が基礎対象を指すように強制される。groundな名前の付値は必ず基礎射になる。
[/追記]