ハイパーインスティチューションの構造と用語法
指標("インデキシング・ベース圏”の対象)と命題({インデキシング垂直圏 | ファイブレーションのファイバーである圏}の対象)のペアを仕様と呼ぶ。仕様はグロタンディーク/エルブラン圏=ハイパーベース圏の対象であると同時に、ハイパーインスティチューションのモデル圏のコンピュータッド=生成系=プレゼンテーションになっている。
指標は、命題部分が自明な仕様なので、指標を仕様に埋め込める。仕様は、構造〈インスタンス | 絶対セオリー | 基礎セオリー〉に対する公理的規定〈axiomatic {regulation | standard | norm}〉(定義とは言わない!)を与える。仕様の命題部分から導出閉包(導出される命題の反射的推移的閉包)を作れる。導出閉包には証明(定理〈論理射〉の定義ボディ〈定義項〉)が必要、証明〈定理項 | 定理の定義ボディ〉を作るには、証明構成手続き(基本手続きは推論規則)が必要。よって、背後に推論規則セットがある。
推論規則は、論理圏〈命題と定理の圏〉の2-射となる。論理圏は必然的に2-圏である。0-射=命題/述語、1-射=定理/公理、2-射=推論手続き/推論規則 である。
仕様には、推論規則を入れもよくて、そうなると:
- 型のプロファイリング: 指標圏〈インスタンス・ベース圏〉の対象
- 値〈データ〉のプロファイリング: 指標圏の基礎射
- 関数のプロファイリング: 指標圏の射
- 命題のバインディング: 論理圏の対象の命名
- 推論手続きのプロファイリング: 論理圏の2-射
利用者観点では:
- 使ってよい指標圏の対象=S0-セル
- 使ってよい指標圏の基礎射=S1-セル(特殊)
- 使ってよい指標圏の射=S1-セル
- 使ってよい論理圏の基礎射=L1-セル(特殊)
- 使ってよい論理圏の2-射=L2-セル
あれれ、「L0-セル=使ってよい論理圏の対象」がない。考え直さないと。←課題
グロタンディーク/エルブラン圏を整理すると:
となると:
英語 | 漢字 | カタカナ |
---|---|---|
spec, specification | 仕様 | スペック、スペシフィケーション |
instance | 事例 | インスタンス |
transformer | 変換子 | トランスフォーマー、トランスフォーマ |
射の呼び名:
指標圏 | 論理圏 | GH圏=セオリー圏 | |
---|---|---|---|
0-セル | 基本型 | 述語、基本命題 | 基本仕様 |
0-基礎射 | ユニット型 | 真 | ユニット仕様 |
0-射 | 型 | 命題 | 仕様 |
1-セル | 基本関数 | 公理 | 基本仕様 |
1-基礎射 | 値、定数 | 公理 | インスタンス |
1-射 | 関数 | 定理 | トランスフォーマー |
2-セル | スキーマ | 推論規則 | - |
2-基礎射 | - | 公理規則 | - |
2-射 | - | 推論手続き | - |
アンビエント圏、指標圏、論理圏、セオリー圏=グロタンディーク/エルブラン圏はなんらかのドクトリンのなかに居る。例えば:
所属するドクトリンによって、「何ができるか」かが決まる。
課題:系統的に仕様すべき形容詞の用法を決める。
- 基本、原始、組み込み、単純、複合〈compound | composite | composed | mixed | complex〉
- 絶対、相対
- 基礎、応用