スケッチを理解するために必要なこと
ER図不要論は、純粋リレーション主義者のプロパガンダ、ネガティブ・キャンペーンだ。
まずは基本事項:
- 集合と要素
- 単元集合と終集合
- 写像
- 恒等写像と包含写像
- 終写像
- 単射と全射
- 集合の直積、2項直積とn項直積、要素のペアとタプル
- 多変数関数と直積からの写像
- 写像のデカルトペア、デカルトタプル
- 同時単射性
- 写像のコンポジション
- 部分写像の表し方 包含写像と普通の写像の組み合わせ
- ファイバー積と射影
- 直積がファイバー積であること
グラフ理論からは:
スケッチに特有な概念:
- スケッチの具体化=スケッチの状態
- スケッチの具体化制約=スケッチの状態制約
- スケッチの妥当状態
- スケッチの状態遷移とノード不変性制約
- テーブルスコープ
テーブルスコープの条件:
- テーブルスコープはスケッチの部分有向グラフである。
- テーブルスコープは有向ツリーである。
- すべてのノードのスパンには、同時単射性制約がある。
- ツリーの末端ノードは不変ノードである。
正規性条件:
- テーブルスコープに、コンポジションアロー(composed arrow)が含まれない。
- テーブルスコープに、ファイバー積射影(直積射影も)が含まれない。
被覆性と非冗長性:
- スケッチのすべての独立ノード、独立アローを含む。
- 非独立アローを含まない(正規性と同じ)
- 1つのアローが2つのテーブルスコープに入ることはない。
スケッチの独立部分をDとすると、有向グラフと見たDを有向ツリー族で被覆する。被覆には条件が付くので、条件付きツリー被覆問題。条件は:
条件をチェックできるためには:
やるべきこと:
- 外部世界を適切にモデル化するスケッチを描く
- スケッチのツリー被覆を作る
- 成果物は、ツリー被覆を持つスケッチ