デカルト微分圏の定義
定義を探すことが多いので、まとめておくのがよいな。
クラットウェル(https://arxiv.org/pdf/1208.4070.pdf)の一般化デカルト微分圏。射の結合は、図式順で併置。射影はπ0とπ1。
A generalized Cartesian differential category consists of a Cartesian category X with:
- for each object X, a commutative monoid L(X), satisfying
- L(L(X)) = L(X) and
- L(X × Y) = L(X) × L(Y),
- for each map f : X→Y , a map D[f] : L(X)×X →L(Y) such that:
- [CD.1] D[+X] = π0 (+X), D[0X] = π0 0X,
- [CD.2] 〈a + b, c〉D[f] = 〈a, b〉D[f] + 〈b, c〉D[f] and 〈0, a〉D[f] = 0;
- [CD.3] D[π0] = π0 π0, and D[π1] = π0 π1;
- [CD.4] D[〈f, g〉] = 〈D[f], D[g]〉;
- [CD.5] D[fg] = 〈D[f], π1 f〉D[g];
- [CD.6] 〈〈a, 0〉,〈c, d〉〉D[D[f]] = 〈a, d〉D[f];
- [CD.7] 〈〈0, b〉,〈c, d〉〉D[D[f]] = 〈〈0, c〉,〈b, d〉〉D[D[f]];
次のように分類できる。
特別な射は:
- CD.1 の +X(足し算)、0X(ゼロ)。CD.3の第零射影と第一射影。
定数射の微分も必要だろう。足し算と射影と対角は、線形射の微分としてまとめることができる。線形射を微分すると、その係数射を取り出した定数射になる。定数射は微分してゼロだから、線形射の二階微分はゼロ。ゼロ射は線形射だが、定数射の特別なもの。
CD.2は、状況設定で吸収すべきものだろう。
CD.4, 5が結合とペアの微分法則。結合と直積の微分のほうがスッキリすると思う。
CD.6が偏微分の法則だが。二階微分を出さなくても、微分した結果の射は偏線形射であることを言えば済むと思う。微分である偏線形射をまた微分すると、その係数が出てくる。
一番説明しにくいのは最後の公理で、偏微分の順序交換可能性(ヤングの定理)。DD[f]が二階(二回)接空間(接多様体)上で定義されて、二階接空間はフリップ構造を持つ。二階微分は、そのフリップ構造に対して不変であることになる。