回想：バイオハザード ストーリー 3
まー、シリーズは終わってしまったのだが、バイオハザード ストーリー 2 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 の続き。言ってもしょうがない愚痴。
とにもかくにも、人類を滅亡させちまうアイディアが最悪だった、と思う。Tウィルスの感染は、空気感染とかダメで、噛まれたら感染するに限定すべきだった。核兵器で証拠隠滅した後で、壁でも作ればゾンビとTウィルスの拡散は防げた。人類は存続するから、死の商人・アンブレラ社も悪辣な商売を継続。アンブレラ社の秘密を握るアリス等はアンブレラ社に狙われ続け、アンブレラ社御謹製の生物兵器と戦う、という構図でよかったろうに。
ゾンビ群を出したいなら、隔離された汚染区域内を舞台にすればいい（3-エクスティンクションの砂漠の地下施設のような感じ）。アンブレラ社の秘密施設はどうせ地下にあるし、武装したスーパーアンデッド部隊を配備すればいいだろう（5-リトリビューションでそんなんがあった）。4-アフターライフだって、部隊はほぼロスアンジェルス刑務所に限定なのだから、その地域が汚染隔離されている前提で十分だろう。
3-エクスティンクションのラスボスのアイザックス博士は若干の知性を持つゾンビを開発していたのだから、ゾンビ兵士を商売にすれば原材料が格安（死体）の軍隊を販売できる。人類と国家が無事ならば、アンブレラ社は卑劣に膨大な利益を上げ続けることが出来て、敵として相応しい邪悪な存在でいられる。
5-リトリビューションのシミュレーション施設も、国家が存続していればリアルな意味があったし、施設に潜入したり秘密を盗む意味もあったろう。が、人類滅亡シナリオでは、シミュレーション施設は過去の遺物に過ぎない。破壊しても実効性がなく虚しいだけ。
以下の文章は、6-ファイナルを観る前に書いたもの
ほんと言ってもしょうがないが。
3-エクスティンクションの前提を変えて、とある砂漠化した地域が汚染隔離されていて、その地下にアンブレラの研究実験施設。知性を持つアンデット、すぐれた運動能力を持つアンデット、従順なアンデットなどを開発している。施設の周辺には意図的にアンデットの大群が配置されている。
アリスチームは民間有志クレアチームにも協力してもらって、その施設を襲撃する。私憤・義憤だけでは動機が弱いので、仲間が実験台にされかかっている、とか。救出と破壊のために潜入する。実際の3-エクスティンクションでも、結局は施設に潜入して戦うのだから。
北米の拠点施設を壊滅させて、クローン達も見方に付けて（3の最後）、次に渋谷の施設を襲撃する（4の冒頭）。目的はアンブレラ社にダメージを与えるためと、新開発のナニカを阻止するため、とか。ウェスカーが渋谷から逃げ延びて船（アルカディア）に移動するのも辻褄があう。
アラスカ云々とか余計な話を入れないで、ロスアンジェルスの汚染地帯にもアンブレラ拠点があることにして、そこに突入（4中盤相当）。実際の4では、偶然に刑務所に到着している。そんな偶然ねーよ、ってなる。全面戦争ならお互いの居場所を突き止めて追うのは当然。
刑務所で船の秘密を聞き出して、船に入り込んでウェスカーと対決。またしてもウェスカーは逃げ延びる。ウェスカーはその時点で既にアンブレラを裏切っているとすれば後との整合性は取れる。アンブレラ社の航空部隊は、裏切り者ウェスカーを狙っていたとすればいいわけだ。アリスが船にいたのは偶然だが、この機にとっ捕まえる。
ウェスカーはもはやアンブレラ社と完全敵対関係（その理由はいくらでもでっち上げられる）。とっ捕まったアリスをウェスカーが奪還するのが5-リトリビューションの話なら辻褄があうし、感情移入も出来る。
6では、諸般の事情で味方同士になった、アリスチーム（ジル、クレア、クリス）とウェスカーの混成部隊と、アンブレラ社の最終戦争で結果・大団円、となればいいが、まー現実の6-ファイナルは違うだろうね、言ってもしょうがないが。
6-ファイナルを観た後
そういえば、5-リトリビューションで、アリスがエイダに「アンブレラ社がなぜ実験を続けるのか？」と聞く場面があった、エイダの答も曖昧。ポール・アンダーソンも疑問を感じ、答を出せなかったことを象徴しているようだ。
6-ファイナル（バイオハザード 6-ファイナル - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編）はストーリーの接続性を切ってしまったが、それにしても、人類絶滅計画進行中にも研究していたことは正当化できるか？ 例えば、選ばれた人類が目覚めたとき、ゾンビを奴隷のように使うための研究とか。
[追記]どうでもいいが、ポール・アンダーソンは鈴木一郎みたいなものか。
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