高次モノイド指標と論理
高次モノイド指標を定義したい。そのためには、モノイド箙とモノイダッド(monoidad)を一緒に定義する。monoidadはcomputadに似せた僕の造語。
次元 | モノイド箙 | モノイダッド | モノイダッド結合 |
---|---|---|---|
-1 | - | 単元集合{*} | - |
0 | {*}上の0-アロー集合 | モノイド | |
1 | モノイド上の1-アロー集合 | 厳密モノイド圏 | , ; |
2 | 厳密モノイド圏上の2-アロー集合 | 厳密モノイド厳密2-圏 | , ;, | |
- (k-1)-モノイダッドと、そこに両端を持つようなk-アローの集合がk-モノイド箙を定義する。
- k-モノイド箙から、k-モノイダッドが自由生成される。
- k-モノイダッドは、(k+1)個の結合演算を持つ。k個はベースとなる(k-1)-モノイダッドから受け継ぐ。
モノイド指標はモノイド箙の特殊なものである。Σ = (|Σ|0, |Σ|1, |Σ|2) が2-モノイド指標であるとは:
- Σ(-1*) = {*} と置く。
- |Σ|0は、(-1)-モノイダッドΣ(-1*)上の0-アロー集合である。実質的には単なる集合で、その要素が0-アロー。
- 0-モノイド箙(Σ(-1*), |Σ|0)で生成された0-モノイダッドをΣ(0*)とする。
- |Σ|1は、0-モノイダッドΣ(0*)上の1-アロー集合である。
- 1-モノイド箙(Σ(0*), |Σ|1)で生成された1-モノイダッドをΣ(1*)とする。
- |Σ|2は、1-モノイダッドΣ(1*)上の2-アロー集合である。
- 2-モノイド箙(Σ(1*), |Σ|2)で生成された2-モノイダッドをΣ(2*)とする。
以上のようなモノイド箙/モノイダッドのタワー構成が可能なアロー集合列(|Σ|0, |Σ|1, |Σ|2) が2-モノイド指標である。
n-指標を定義するには、n-モノイド箙とn-モノイダッドの定義が必要である。特に、n-モノイダッドが重要で、n-モノイダッドが定義できればn-モノイド箙は定義できる。
次元 | アローの論理的な意味 | 構成子 |
---|---|---|
0 | 型 | タプル型 |
1 | 項 | 平行タプル, 項の代入(置き換え) |
2 | 等式 | 平行タプルの等式, 両辺の置き換え, 推移性 |
まだまだこれは一部。高次圏と論理はもっと色々な形で関係しているはず。