根本的にナニカが抜けているかも
1994年のGentle Introductionとか読むと、処理系の発展・進化はいいとして、説明や教育に関しては、退行した感がある。かつては強調されていた諸点が今は触れられなくなったのは、そのことがコミュニティの内部で常識化したせいだろう。が、新参者にとっては常識でも何でもない。だが、もはや当たり前だとして、どこにも説明がない(は言いすぎだが、探しにくい)。
現状はそんな状況なのではないかな。比較的に小さくて閉塞ぎみで、エリートが集まってしまう集団ではこういうことが起こる気がする。
1990年前後は、今よりはるかに小さなコミュニティだったろうが、閉塞するほどの規模もなく、プロモーションやオルグをする必要があったので、ジャーゴンやマントラ(or ヨーガ or ゼン)を外部に説明するモチベーションが強かったのだろう。
知的コミュニティのダメさ、というか、世間との乖離・齟齬とはこういうことか、と思う。
具体的なことでは、ユニフィケーションやresolutionが今は強調されない。メカニズム的にはそこが本質だと思うし、ひょっとすると原理的・理論的にもそこが重要かもしれない。