高級指向もほどほどに
今のIsabelleに感じる違和感と難解さって、高級指向(高級志向じゃなくて、高水準言語指向)が過ぎるせいでは? そんな気がした。
志、方向性(志向)としての高水準化、ドキュメント指向、宣言指向は否定しないが、まだ出来てないのに、ユーザーに押し付け過ぎだと思う。
- デフォルトではOutputパネルが出ない。
- Outputパネルを出しても、デフォルトでは証明状態が表示されない。
- 内部状態、コンテキストにGUIからアクセスできない。ショボい古いコマンドだけ。
- タクティクの説明がかなり後にならないと出てこない。
- 内部メカニズムの説明は意図的に避けているようだ。
- かといって、概念的・抽象的なモデルがキッチリしているとも言いがたい。
高級言語のコンパイラを使うのにアセンブラとハードウェアの知識は不要だ、というのと同じツモリだと思う。が、今のIsabelleは高級言語になれてなくて、マクロアセンブラのレベル。アセンブラとハードウェアの知識なしには使えない。だが、そこを隠そうとするから、わけわかんない。
論理だ証明だというけれど、所詮はコンピュータ上で動くソフトウェア、処理系だ。処理=動作/手続きを完全に捨象するなんて出来ないし、実際出来てない。UIと説明が先走って低水準を隠蔽しても使えなくなるだけだろうよ。
ちょっと風変わりなプログラミング言語と割りきったほうがいい。論理系の実装というよりは、論理寄りのプログラミング言語だろう。だから、ランタイムの中身はこうなっていると理解したほうがいいと思う、少なくとも現時点では。