このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

リーズニング、ファクト、チェーン

Isabelleの場合、項としての証明オブジェクトはないし、証明の遂行中の履歴もユーザーから見えている気配がない。その意味で証明オブジェクトの存在は希薄。だが、概念的には何かしらの証明オブジェクトはあるはず。

証明オブジェクトを作る過程をリーズニングと呼ぶことにする。リーズニングは、それまでに知られていた知識・情報を変形したり追加することの連鎖だと言える。この連鎖をチェーンと呼ぶ。チェーンのあいだで受け渡される知識・情報がファクトってことだろう。

チェーンが、示すべき結論から出発するならバックワードチェーン、既に示されている(あるいは仮定されている)前提から出発するならフォーワードチェーン

実際のリーズニング(証明の構成過程)では、チェーンは行ったり来たりするのでバイダイレクショナルとなる。