リーズニング、ファクト、チェーン
Isabelleの場合、項としての証明オブジェクトはないし、証明の遂行中の履歴もユーザーから見えている気配がない。その意味で証明オブジェクトの存在は希薄。だが、概念的には何かしらの証明オブジェクトはあるはず。
証明オブジェクトを作る過程をリーズニングと呼ぶことにする。リーズニングは、それまでに知られていた知識・情報を変形したり追加することの連鎖だと言える。この連鎖をチェーンと呼ぶ。チェーンのあいだで受け渡される知識・情報がファクトってことだろう。
チェーンが、示すべき結論から出発するならバックワードチェーン、既に示されている(あるいは仮定されている)前提から出発するならフォーワードチェーン。
実際のリーズニング(証明の構成過程)では、チェーンは行ったり来たりするのでバイダイレクショナルとなる。