このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

RPCの理想は失われた、だが…

RPCは、距離や方式に無関係に手続き呼び出しを行う技術。引数や戻り値のデータ形式の違いはマーシャラが吸収してくれる。距離と方式に関わる諸々の面倒はIDLコンパイラが引き受けてくれる。かくしてプログラマは、(ほとんど)何も気にせずに手続きを呼び出せる。直接呼び出しも遠隔呼び出しも区別する必要がない。距離がゼロでも2センチでも1万キロでも関係ないのだ。

まー、なんて素晴らしい。だが、RPCの崇高な理想はなぜか忘れられ、むしろ批判の対象になってしまった。「もっと現実を見るよ、距離や方式に無関係なんて出来やしない、距離と方式を意識するんだ!」と。なんという堕落だ、なんという怠惰だ、なんという迎合だ。かくいう僕も、この風潮に乗ってしまったのだから、他人をとやかく言えた義理ではない。

だが今は易きに流れたことを後悔している。RPCの理想はやはり実現されるべきなのだ。距離がゼロでも2センチでも1万キロでも関係なしに、その他諸々の差異や条件を忘れて、手続きを呼び出せるべきなのだ。1万キロの彼方にある手続きが、ここに(距離ゼロで)あるように扱えるのはホントに素晴らしい。

堕落と怠惰であてどなく底辺を彷徨うのはやめよう。もう一度、あの理想を思い出そうぜベイビー。



[追記]技術的には次も参照:

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