このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

親鸞/フレーゲ天国とクライスリ往生

親鸞つうと、『歎異抄』に出てくるという悪人往生譚ですな:

善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。しかるを、世のひとつねにいはく、悪人なを往生す、いかにいはんや善人をやと

僕にはよく分からん! が、とりあえず、「ボクは悪い子だ、邪悪なんだ、不純なんだ」と思っている不純計算君がいるとする。そんな不純で汚らわしく悪い子でも、往生できるんだよ、ってハナシ。(と勝手に解釈する。)

さて、往生するとどこに行くのか? 極楽だね、あるいは洋風に言えば天国だ。天国では、どんな不純な子でも天使になれる。純粋な存在になれる。

フレーゲ(Frege)というと、フレーゲの原理(Frege's Principle)というのがある。Principle of compositionalityだね。フレーゲの「構成性の原理」とか「合成の原理」とかとも言う。「全体は部分の総和である」ということらしい(よく知らん)が、Compositionalityのcompositionを圏論の「結合」と思うと、「何でもちゃんと結合できる、結合からなんでも組み立てられる」と勝手に解釈

Compositionalityが成立する世界をフレーゲ天国と呼ぶと、親鸞が言うように悪い子もフレーゲ天国にいけて、そこではピュアな天使になれるのだよ(宗教に関わりのある人は無視してくれ!)。どうやって往生するか? それは(一般化された)クライスリ構成だよ。

つまり、クライスリ構成で往生すれば、どんな悪人でも天使になりフレーゲの原理を満足できる世界=「親鸞フレーゲ天国」に行ける。