親鸞/フレーゲ天国とクライスリ往生
善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。しかるを、世のひとつねにいはく、悪人なを往生す、いかにいはんや善人をやと
僕にはよく分からん! が、とりあえず、「ボクは悪い子だ、邪悪なんだ、不純なんだ」と思っている不純計算君がいるとする。そんな不純で汚らわしく悪い子でも、往生できるんだよ、ってハナシ。(と勝手に解釈する。)
さて、往生するとどこに行くのか? 極楽だね、あるいは洋風に言えば天国だ。天国では、どんな不純な子でも天使になれる。純粋な存在になれる。
フレーゲ(Frege)というと、フレーゲの原理(Frege's Principle)というのがある。Principle of compositionalityだね。フレーゲの「構成性の原理」とか「合成の原理」とかとも言う。「全体は部分の総和である」ということらしい(よく知らん)が、Compositionalityのcompositionを圏論の「結合」と思うと、「何でもちゃんと結合できる、結合からなんでも組み立てられる」と勝手に解釈。
Compositionalityが成立する世界をフレーゲ天国と呼ぶと、親鸞が言うように悪い子もフレーゲ天国にいけて、そこではピュアな天使になれるのだよ(宗教に関わりのある人は無視してくれ!)。どうやって往生するか? それは(一般化された)クライスリ構成だよ。
つまり、クライスリ構成で往生すれば、どんな悪人でも天使になりフレーゲの原理を満足できる世界=「親鸞/フレーゲ天国」に行ける。