(ベックの)分配法則
F, Gがモナドのとき、結合FGをモナドにするため、自然変換τ::FG⇒GFが必要だが、この自然変換自体を分配法則(distributive law)と呼ぶ。変な用語法だがそうなっている。これはやっぱり、LMN 80のJ. Beckの論文"Distributive laws" 1969 が源泉らしい。
「Beckによる」ということを込めて、Beck distributivity とか distributive law in the sense of Beck とかもいう。マクレーン本に、Beck criterion つうのが出てるそうだ -- 見つけられない。
分配法則τの形から(FGとGFの入れ替え)スワッパーとかフリップと呼ばれることもある。僕はベック(Beck)のスワッパーと呼ぶことが多い。実際、スワッパーは片方向不可逆ブレイドという側面がある。スワッパーが可逆だとブレイドにかなり近い。