式と推論
シーケント(シークエント)計算と自然演繹の関係を考えるとき、次の対応を想定するとよい。
\ | 式 | 推論 |
自然演繹 | 対象 | 射 |
片側シーケント | 点射 | 射から導かれるオペレータ |
シーケント | 射 | オペレータ |
点射(あるいは点、element)とは、1→A という形の射、オペレータは主にホムセットに対して定義される集合論的な操作で、対象や対象の組でindexされたもの。自然変換はオペレータの特殊なもの。結合、トレース、部分トレースなどもオペレータ。射からオペレータが導かれるとは、反変/共変のホム関手がいい例。
片側シーケント計算は、実は田中一之「数の体系と超準モデル」の65ページに出てくる。Gentzen-Tait System GT というのがそれだ。両側シーケントがいつでも片側に変換できるわけではないが、古典論理やコンパクト論理のような対称性が高い論理なら、片側にできる。
あーそれと、あまり脈絡もなく書いておくが、証明図はツリーだと思う必要はないな。別に分岐してもいい。ステファネスクが言うところのフローダイアグラムあたりか。ツルのように多少は絡まってもいい林みたいな図形。