このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

式と推論

シーケント(シークエント)計算と自然演繹の関係を考えるとき、次の対応を想定するとよい。

推論
自然演繹 対象
片側シーケント 点射 射から導かれるオペレータ
シーケント オペレータ

点射(あるいは点、element)とは、1→A という形の射、オペレータは主にホムセットに対して定義される集合論的な操作で、対象や対象の組でindexされたもの。自然変換はオペレータの特殊なもの。結合、トレース、部分トレースなどもオペレータ。射からオペレータが導かれるとは、反変/共変のホム関手がいい例。

片側シーケント計算は、実は田中一之「数の体系と超準モデル」の65ページに出てくる。Gentzen-Tait System GT というのがそれだ。両側シーケントがいつでも片側に変換できるわけではないが、古典論理やコンパクト論理のような対称性が高い論理なら、片側にできる。

あーそれと、あまり脈絡もなく書いておくが、証明図はツリーだと思う必要はないな。別に分岐してもいい。ステファネスクが言うところのフローダイアグラムあたりか。ツルのように多少は絡まってもいい林みたいな図形。