一般化スケイン加群
スケイン関係式に関して、穴と図式コンテキストの概念を書いた。穴は型付き(dom, codが指定されている)変数だと思ってよい。となると、図式コンテキストは一種の項だろう。穴に名前か番号を付けたセットを考えておけば、代入もできる。名前付き穴のセットをXとすると、Xを含むコンテキストの全体Cont(X)は代入をモナド乗法としてモナドになる。
Xが穴の名前付きセットだとして、Xに対する穴なし図形の割り当てがスケインセット(スケイントリプルの一般化)となる。Cont(X)のアイソトピー類を取って、さらに自由加群を作る。この自由加群内で、スケインセットSに対するスケイン関係式を定義できる。スケイン関係式の記述は、カウフマンがやっているように、穴に入るべき実図形を括弧で囲んだ記号と、スカラー乗法、足し算、等号を使って記号的に表現できる。
結局、スケインセット上のスケイン関係式は、スケインセット上の自由加群の部分加群になる。これはまた、Cont(X)(のアイソトピー類)上の自由加群の部分加群と対応する。この部分加群がスケイン加群と呼ばれるものだろう(たぶん、要確認)。
スケイン関係式/スケイン加群をもう少し圏論的に定式化できないかな?
ところで、「穴」とう用語は円環やトーラスの穴と間違われるのでまずいな。部屋(チャンバー)にしようか。仮引数、実引数にならって、仮チャンバー、実チャンバーとか。となると、図形コンテクストも図形項か項図形か?