無限のベクトルと行列
ケリー双対の話で、左双対を持つが右双対を持たない(逆かも?)例とかあるらしい。それで、少し考えた。
Rの無限列(x1, x2, ...)を考える。その全体をR∞、有限個の成分を除いて0なものをR(∞)とする。同じように、無限行列をR∞×∞、有限個の成分を除いて0な行列をR(∞×∞)とする。
A∈R∞×∞、x∈R(∞)に対して、Axは計算できるから、AはR(∞)→R∞を定義する。特に、対角行列はR(∞)⊆R∞の埋め込みになる。
B∈R(∞×∞)、y∈R∞に対して、Byは計算できるから、BはR∞→R(∞)を定義する。が、対角行列は定義できない。これは、R∞⊆R(∞)とはならないせいだろう。
この状況から、双対を片方しか持たない例が構成できそうだけど。