クリーネ・ファインマンの公式と呼んでいいのか?
本編に専門家を信用できない社会は辛すぎる - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)なんてのを書いたけど、http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2004_04/2004_04_02.pdfを読んだ目的は:
ラグランジュ力学と言いますと、ラグランジュ関数があると、アクション積分を考えて、その変分をとるとクラシカルな軌跡ができる。クラシカルな軌跡というのは、こうしてラグランジュ関数から一意的に決まりますが、量子力学になると、軌跡はゆらいでいます。ゆらぎでフラフラしているわけです。このゆらぎをどう理解するかが問題です。アクションに i と定数をつけて指数関数にしたものを可能な径路すべてについて平均してプロパゲータ(グリーン関数)を決めようというのが、ファインマンのアイデアです。このようにして量子力学を設定することを提案しました。
とか。
Aがラベル(重み)付き有向グラフの行列表示、A*をクリーネ・スターとして、そのa, b成分は次のように書ける。
- A*[a, b] = Σγ∈Path(a, b)Πi(γ)i
Path(a, b)はグラフ上でaからbに至る全ての経路、(γ)iは、経路γのi番目の辺に付けられたラベル(重み)、Πは総積、Σは総和。これってファインマンの経路積分の離散版だと思うのだけど、よくわからんのだ。