ラベル付きマルコフ・プロセス
ミスロフ(Mislove)やパブロビック(Pavlovic)等による"Duality for Labelled Markov Processes"(http://citeseer.ist.psu.edu/642236.html)という割と短い論文がある。"Processes"は、マルコフ過程の意味のプロセスと、計算科学のソフトウェアとしてプロセスの両方の意味を持っていて、ラベル付き遷移系(labelled transition system)の遷移が確率分布に従うようなものである。
で、ミスロフ等は、ラベル付きマルコフ・プロセスの終余代数のようなものを構成している。これに、ストーン/ゲルファンド/ナイマルク(Stone/Gelfand/Naimark)双対を使っている。ここが非常に面白い。計算科学、確率、物理が交錯する領域かもしれない。