極大(ウルトラ)フィルターの補題
バート・ジャコブスが"Many-Sorted Coalgebraic Modal Logic: a Model-Theoretic Study"(http://citeseer.ist.psu.edu/jacobs01manysorted.html)のなかで、Ultrafilter Lemma として、「ブール代数Bのプロパーな(最小元を含まない)フィルターは、ウルトラフィルターに拡大できる」を挙げている。
その直後に、"Scott open filter lemma"として、「任意のフィルターが、それを含むウルトラフィルターの共通部分として書ける」を挙げている。
Ultrafilter lemmaは「空でない空間には点がある」、Scott open filter lemmaは「図形に含まれる点の全体が図形である(図形を規定する)」を意味する。両方あわせて、「空間と図形は点で構成(規定)される」となるから、2つあわせて「極大(ウルトラ)フィルターの基本補題」だといっていいだろう。