ソートと演算記号の分類
Bidoit、Hennicker、Kurz等が、指標に現れるソートや演算(operation)の記号を分類している。彼らは、天下りにコンストラクター記号Consとオブザーバー(観測子)記号Obsを与える。Cons∩Obs = 空 だと思うが、明示的な記述はなんか見あたらない。
とりあえずまとめると:
原語 | 訳語(試訳) | 説明 |
---|---|---|
constrained sort | 制約ソート | コンストラクタの値となっている |
loose sort | 非制約ソート | constrainedでない |
state/hidden sort | 状態/隠蔽ソート | オブザーバーの(主)定義域となっている |
observable sort | 観測量ソート | stateでない |
原語もあんまり適切じゃない気がするが、訳語も変な感じだ。ed付き形容詞は毎度悩むし。
それはそうと、観測量ソートはオブザーバーの値としては定義されていない。オブザーバーは状態ソートを値としてもよい。これは自然かもしれない。観測量ソートを値とするオブザーバーは直接オブザーバー、そうでないものは間接オブザーバーと呼んでいる。
「多くのケースでは、状態ソートは制約ソートである」と言っているが、非制約の状態ソートも認める。観測量ソートは、制約でも非制約でもあまり影響はないような感じである。だいたいの雰囲気は:
- | 制約 | 非制約 |
---|---|---|
状態 | 生成可能なオブジェクト | 生成できないオブジェクト |
観測量 | 定数を持つ値 | 定数が存在しない値 |