(n, k)-シングルトン圏
0≦k≦n に対して、(n, k)-シングルトン圏と呼べるn-圏がある。
- (n, 0)-シングルトン圏は、ただ1つの対象〈0-射〉を持ち、すべての射が恒等射(自明射)であるn-圏。
- (n, k)-シングルトン圏は、ただ1つの非自明なk-射を持ち、それ以外のすべての射が恒等射(自明射)であるn-圏。
(n - k)をシングルトン圏の余次元と呼ぶことにすると、(n, k)-シングルトン圏は、余次元のぶんだけ退化した球体になる。(n, n)-シングルトン圏は、単なるn-球体。
(n, k)-シングルトン圏を 1(n)k と表す。特に、1(n)0 を 1(n) で略記する。1(n) は、完全に退化したn-圏。
1(n)kからの関手はたいてい重要な概念に対応する。例えば、1(2)からCatへのラックス関手はモナドになる。
高次関手=変換手の一般論も、n-圏の指数対象と(n, k)-シングルトン圏の組み合わせで出来るような気がする。いずれにしても、(特定された)(n, k)-シングルトン圏は超重要である。
これに関しては、http://ethos.bl.uk/OrderDetails.do?uin=uk.bl.ethos.729300 のダウンロードPDFを見ると参考になる。
- ~/archive/CoherenceFor3-DualizableObjects_thesis.pdf