ご都合前提、密輸入
一般的な状況に探りを入れるために、特殊ケースを考えるのは有効だ。例えば:
- 一般にRnだが、n = 1, 2, 3を考える。
- 一般に集合Xだが、Xが有限集合のときを考える。
- 一般に多様体Mだが、S2, T2(トーラス)のときを考える。
だが、勝手に特殊な条件や仮定を導入してしまう人がいる。三角形の話で、「直角三角形だとして…」とか、実数の話で「整数だとして…」とか。特殊ケースで探りをいれるのではなくて、ほんとに仮定を追加してしまい、それでよいと考えるようだ。
次のような思考が働いているのだろうか?
- こうだったらいいな、という自分の願望がある。
- こうだったら知っている、という知識がある。
- だったら、その状況で考えればいいや。