ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
スター・ウォーズのアナザーストーリー。エビソード4で、帝国のデス・スターをルークが破壊する。Xウィングでデス・スターの弱点部分を攻撃する。この「弱点」が何であったかが明かされるのが『ローグワン』。
デス・スターの主要開発者である科学者ゲイレン・アーソが、致命的弱点を意図的に仕込んでおいた、というのがネタバラシ。ただし、この弱点の情報が反乱軍に渡らないと何の意味もない。結果的に弱点とデス・スター設計図が反乱軍に送信されるのだが、ゲイレンの娘ジン・アーソが中心になって情報送信を完遂するところがクライマックス。
ダース・ベイダーをはじめ本編でおなじみのキャラクターも登場するが、反乱軍とそのシンパは見慣れない人々。これら主人公(ジン)を囲む登場人物達は、ジンを含めすべて死んでしまう。アナザーストーリーなので、メインストーリーへの影響・干渉を最小限にするためには、全員いなくしてしまうのは妥当なアイディアかも知れないが、どうも後味が悪い。感情移入ができたあたりで、みんな死んじゃうんだもんなー。
ヒーロー/ヒロインが生き残ると、「それでその後どうした?」という厄介な疑問が生じるから致し方ないとして、例えば貨物船のパイロット(配役:リズ・アーメッド)あたりを生かしてくれれば、少しは救いがあったんだけど。
基本的に僕、「みんな死んで終わる」って嫌いなんだよなー。物語の都合上、犠牲者が出るのはしょうがないにしても、結局誰もいなくなっちゃうのは暗澹たる気分になる。
ただし、宇宙での戦闘シーンとかアクションとかはけっこう秀逸。ダース・ベイダーの破格・異常な強さの描写とかもいい。過剰な死もエンタテインメントの一部と受け入れられるなら楽しめるでしょう。