このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

ウェンツェルの苦難の道

文書指向へと舵を切ったウェンツェルだが、まだまだ全然だし、先は長いし、苦難が予想される。

  1. 用語法、メンタルモデルがスクリプト指向のまま。
  2. ウェンツェル自身もfact, goalを多用している。
  3. 論理の概念・用語法と、ソフトウェアとしての証明系の用語・文化が違う。そこは強く意識すべきだ。
  4. 宣言的とは言っても、動作する証明系実装のメンタルモデルにより語っている。それを意識出来てない、自覚的ではない。
  5. Isar/VMって状態遷移モデルだしな。
  6. なぜに、証明図エディタにしなかった。
  7. バックワード推論だということを言ってないから分かりにくい。人間はフォーワードで考えることもある。
  8. 建前と本音の乖離状態。ポールソンの1990年マニュアルのほうが分かりやすい。
  9. ポールソンは本音で書いているが、ウェンツェルは建前に終始している感じが。
  10. 情報検索機能がとにかく貧弱。TeXとPDFにもオサラバして欲しい。
  11. コミュニティは長い歴史を持つからジャーゴンが形成されるのはしょうがないけど、多少は整理して欲しい。論理のためのボキャブラリーがどえらく非論理的。
  12. claim, theses, methodはIsabelle語。標準語(に近い言葉)で代替できなかったのか。
  13. context, premises, local factsもよくワカランし。
  14. goalのpremisesとか言うし、なにそれ。まー、ゴールをシーケントのように思えってことだろうが。
  15. goal, fact, methodはチャンと説明しないとダメだよ、ジャーゴンなんだから。
  16. term abbreviationsもジャーゴンだな。
  17. 用語assumptionのなんか独特な使い方があるみたいだが、説明されないとワカラン。
  18. print_ナントカ だの find_ナントカ のようなコマンドとしか言いようが無いキーワードをどうるのだ? コンソールが出てないと意味ないし。
  19. thy_depsの実装はナンだよコレ。貧弱過ぎるだろう。
  20. GUIを全面に押し出すなら、ビジュアライズしないと。
  21. GUI vs TTY も、建前GUIだが、TTY文化があまりにも根強くて綻びだらけ。
  22. ツリーのノードと、そのノードからのサブツリーを区別しない事が多いが、これと似た事情の混乱が至るところにありそう。
  23. ノード一個しかないツリーもあるので、「ノードはツリーの特殊なもの」と言える。この種の言い回しも至るところにありそう。