ラムダ抽象と積分とモノイド自然変換
僕が加群圏にちょっと興味をいだいたのは、変則的なラムダ計算のモデルとして加群圏が使えないかな? と思ったからです。思っただけで、よく分かってません。
よく分かったぞ。
少なくとも「積分を入れたラムダ計算」あるいは「ラムダ抽象を入れた積分」に関してははっきりした。
[追記]いやっ、ツメが甘かった。平均値積分が自然変換の条件を満たさない。が、割と簡単に修復出来た。あと、関数と測度の双対性を組み込めないだろうか? →参考:測度的積分核と随伴構造 - 檜山正幸のキマイラ飼育記。[/追記][さらに追記]修正した概略をモノイド自然変換としての積分: 大雑把に - 檜山正幸のキマイラ飼育記に書いた。[/さらに追記]
- E:CompRgnop→End(Ban)
- J:CompRgnop→End(Ban)
という2つの関手を考える。E(X) ではなくて、EX と書く。Jでも同じ。
- EX(V) := (XからVへの積分可能な関数の空間でバナッハ空間) = VX
- JX(V) := V つまり、JX = (Id on Ban)
積分を κ::E⇒J:CompRgnop→End(Ban) として定義する。
- κX:EX→JX in End(Ban)
ところが、End(Ban) の射は自然変換だから、
- κX::EX⇒JX:Ban→Ban
と書きなおして、さらに成分をとると:
- κXV:EX(V)→JX(V) in Ban
定義に従って置き換えて、
- κXV:VX→V in Ban
κの具体的な定義は
- κXV(f∈VX) := ∫Xf(x)dx ∈V
となる。
以上の状況で、