Globular探り 10:定理と証明
定理と証明の関係がよく分からなかったが、そもそもが曖昧だった。ハッキリさせる。
定理に関連して3つの概念を導入する。
- あるnに対するn-セル(n-ダイアグラム)を命題と呼ぶ。
- A, Bを命題として、s:(n + 1) A→B という(n + 1)-セルをステートメントと呼ぶ。
- 別な p:(n + 1) A→B を証明ダイアグラムと呼ぶ。
- T:(n + 2) s→p という(n + 2)-セルをリンクと呼ぶ。
現状の用語法では、
- ステートメントを「定理」と呼ぶことがある。
- リンクを「定理」と呼ぶことがある。
- 証明ダイアグラムを「証明」と呼ぶことがある。
- リンクを「証明」と呼ぶことがある。
したがって、
- 定理:ステートメントかリンクか曖昧
- 証明:証明ダイアグラムかリンクか曖昧
- リンクは、「定理」と呼ぶこともあり、「証明」と呼ぶこともある。
次の使い方が良さそう。
- ステートメントを「定理」と呼んでもよい。
- リンクを「証明」と呼んでもよい。
- 証明ダイアグラムを「証明」と呼んでもよい。
しかしこれでも、違う次元のモノを同じ「証明」で呼んでいることになる。証明ダイアグラムを証拠とでも呼んで、「証明(リンク)はステートメントと証拠を結ぶ1次元高いセル」とするのが一番妥当だろう。