半環係数行列とその応用
グラフの頂点数と同じサイズの正方行列を計算する。頂点付値、辺付値がある。
- {0, 1}半環 可達性
- min-plus代数 コストの最小化(例:距離、運送費用)
- max-plus代数 ゲインの最大化(例:金貨拾い問題)
- max-times代数 乗法係数の最大化 (例:氷運搬問題)
- 言語半環 オートマトン
頂点付値はある種のポテンシャルで、頂点付値の全体はアフィン空間かベクトル空間(のようなもの)になる。辺付値が時間発展の生成子行列で、頂点付値の空間にendomorphismとして働く作用素になる。
辺付値の空間がアフィンまたはベクトル空間で、付随するベクトル空間になにか内積のようなものがあれば、初期状態がxで観測子がyであるような時間発展における観測量の推移は
- φ(t) = <E(A, t)x|y>
と表現できる。Eがクリーネ指数関数(I + A + AA + ...)なら、φは単調増加する。