コンパクト論理の計算、推論規則と公理
圏論的な観点からいうと、シーケント計算て、圏のスジのような部分だけを議論している -- 圏をプレ順序集合に潰してしまうからな。シーケント計算では、圏の性質をキチンと捉えることはできない。が、単純化するもんだから計算も簡単になるメリットはある。
さてそれで、推論規則。CPは Composition and Product の略。
Γ → Δ,Π Π,Φ → Ψ
---------------------------[CP1]
Γ,Φ → Δ,Ψ
Φ,Π → Ψ Γ → Π,Δ
---------------------------[CP2]
Φ,Γ → Ψ,Δ
このCP1、CP2は強力。絵で描けば、多圏の結合の一種。
次が公理。
- [id] A → A
- [lunit] I,A → A と A → I,A
- [runit] A,I → A と A → A,I
これで、モノイド圏の計算ができる。idはトートロジー、lunit, runitは、Iに関する増減になっている。
対称性を入れるには:
- [symm] A,B → B,A
これは換(Exchange)
双対(随伴)は次のようになる。
- [unit-neg] I → ¬I と ¬I → I
- [ev] A,¬A → I
- [coev] I → ¬A,A
それと、含意の定義
- ¬A,B → A⊃B と A⊃B → ¬A,B
- A,¬B → A⊂B と A⊂B → A,¬B
コンパクト閉圏にモデルを取れば、次は意味的に言える。
- 二重否定
- 対偶
- 演繹定理(カリー化、反カリー化)