このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

K-L-2001の形容詞の使い方

カーラー/リュウバシェンコでは、形容詞の連続を避けようとしているらしい。例えば:

  • rigid category
  • braided category
  • ribbon category

剛性(rigidity)を定義するには、ベースにモノイド圏が必要だから、rigid monoidal categoryとか言わなくてもいいだろう、という発想。ブレイディングもモノイド圏でしか定義できない。この流儀でいくと、対称圏、トレース付き圏でもいいわけだ。

ところで、rigid categoryの訳語は困るなー。このブログでは「堅い圏」を使っているが、「固い」「硬い」って字もあるし、一時は「rigid=剛」で「剛テンソル圏」「剛圏」とかも使っていた。ゴウケン(剛圏)ってのも何だか剛健質実みたいだしな。

で、バランシングは硬い組み紐付き圏(rigid braided category)でしか定義できないので、バランシングを持つ圏は単にバランスされた圏(balanced category)と呼ぶ。日本語はバランス付き圏でもいいかも。バランス付き硬い組み紐付きモノイド圏(balanced rigid braided monoidal category)は確かに長すぎるよな。

さらに、まだ定義がよくわかってないが、バランシングとリボンツイストが同値なので、リボンツイストを持つ圏=リボン圏はバランスされた圏と同じ概念なんだとか。

ツイストは「ひねり」と訳していたかな。リンクが「からみ」で、タングルは「もつれ」、tortileは「ねじれ」だったか。ウギャー、区別できるわけねーじゃん。

とりあえず、リボンひねりだけは覚えよう。リボンひねりを持つ圏がリボン圏だから。

そういえば、自立とか自律も硬いと同義だった。http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/20080830/1220074778 に書いてあるように、形容詞「コンパクト」も「自立=硬い」と同義だと言っていい。

形容詞の相互関係を理解するのは大変だなー。

  1. 対称
  2. 組み紐付き(ブレイド付き)
  3. 堅い(硬い、固い)、剛
  4. 自立、自律
  5. コンパクト
  6. リボン
  7. バランス
  8. ねじれ(tortile)