豊穣圏を一般化する、プロップ(PROP)とかオペラッドとか
PROPは PRoduct Operations and Permutations らしい。もはや語源はどうでもよくて、PROPが豊穣圏の一般化であることが重要だと思う。
X = (X, +, 0)がモノイド圏(対称とは限らない)、V = (V, ×, 1) が対称モノイド圏のとき、X上のV-豊穣圏を定義できる。これは通常の豊穣圏の定義を含み、PROPの定義と事実上同じである。以下では、用語「PROP」を「X上のV-豊穣圏」の意味で用いる。
PROPは、ホム対象を対応させる H:X→V という写像とVの射の族として与えられる。
- H:X→|V| (f:a→b) |→ H(f)
- γf,g :H(f)×H(g)→H(f;g) in V
- μf,g :H(f)×H(g)→H(f+g) in V
- ιa :1→H(a) (a = ida)
Aが単なる集合のとき、Aのタプルの集合A*に上に完全グラフを作るとモノイド圏Xとなる。通常はこのようにして作ったモノイド圏の上にV-豊穣圏を作る。特にAが単元のときは、Xは自然数の完全グラフの圏となる。
オペラッドはPROPの部分系だと思ってよい。次が詳しいようだ(読んでないが)。
- Title: Operads and PROPs
- Authors: Martin Markl
- URL: http://arxiv.org/abs/math/0601129
- Pages: 49pages