このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

おいおい、いくらなんでもそれはないだろう:グラフのリーフ

グラフ、特にツリーのリーフ(葉)といえば、末端の頂点のことだろうよ、普通。が、例のマニン(だけではないだろうが)の用語法では、グラフ全体のなかでエッジ(フラグのペア)になってないフラグのこと。ヒドイ!

さすがに尻尾(テイル)とか脚(レッグ)とかいう同義語もあるらしい。リーフはやめてくれ! 脚が一番しっくりくるかな、僕には。ファインマングラフだと外線とかいっているやつが脚なのか? 無限の彼方まで伸びている辺が脚だと考えてもいいだろう。球面上にグラフを描いて(幾何実現)、すべての脚を仮想的に一点(無限遠点)のカローラと思えばいい。

マニンはファインマングラフを計算デバイスだと思っているのだろう。チューリングマシンやブール回路と同じようなもの。摂動計算も繰り込みも、物理じゃなくて計算論として扱える、と(おそらく)言いたいのだろう。ただし、今の計算論じゃダメで、可逆計算や随時(any-time)計算も扱えて、古典計算(モデルは可算集合の圏)と量子計算(モデルはヒルベルト空間の圏)に対する共通のフレームワークが必要。

マニンは、F1上の解析関数を問題にしていたけど、再帰関数(計算可能関数)をなんらかの意味で解析関数だと捉えて、本物の複素多変数解析関数と関係付ける気でいるんじゃなかろうか。マニンの、あるいは僕の妄想かもしれないが。

ところで、マニン(1937年2月16日生まれ)は73歳だよなー(2010年夏)。このジイサマはとんでもない。長生きして統合計算論(GUT for Computations)を完成させてくれ。