数珠暖簾の圏の定義
数珠暖簾<じゅずのれん>は僕の造語。アミダ図やブレイド図の圏と似た、簡単な図形を射とする圏。
数珠は、糸(ストランド; strand)に数珠玉を何個か通したもの。
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数珠は数珠玉の個数だけで識別されるので、自然数(0含む)で表示される。n個の数珠玉を持つ数珠を(n)と書く。(0)は糸だけ。
数珠を横に並べたものが数珠暖簾。数珠(3)と数珠(0)を並べた暖簾なら(3, 0)と書く。
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数珠の本数がkである数珠暖簾は、自然数のkタプル(n1, ..., nk)で表示できる。Nを対象集合として、すべての数珠暖簾を射集合とする圏は、f = (n1, ..., nk)、g = (m1, ..., mk) として:
- dom(f) = cod(f) = k
- idk = (0, 0, ..., 0) (kタプル)
- f;g = (n1 + m1, ..., nk + mk)
さらに、タプルの連接をモノイド積(モノイド単位は空タプル())としてモノイド圏になる。
数珠暖簾自体は簡単なものだが、不思議なのは他の圏/高次圏/擬半環/パリクベクトルなどと微妙に関係すること。