時間の空間 再々論
基本的な連続時間は、境界があってもなくてもよい1次元の多様体の形をしている。基本的な離散時間は、たかだか可算個の頂点と、頂点を結ぶ辺からなるグラフだが、すべての頂点でin-degree, out-degreeが1以下、そして連結。基本的な時間の直和とファイバー和(スパンによる貼り合わせ)からできるものはまた時間。
片側線型な離散時間をTとする。Tの頂点は0, 1, 2, ...。Gをグラフとして、G×Tに、2複体の構造を入れたものが古典時空。同期しながら動く2点の軌道は、{・←→・}という図形とTの直積をとり(2複体)、それから古典時空への写像。
{・←→・}内の同期弧(両方向辺)は、G×T内のG×{k}の内部に入らないといけない。その意味で、同期する2点が許される配位を記述する辺をG内に付け加えた方がいいだろう。空間配位の許容範囲を記述する辺。
一般に、時間の空間には、時間発展を記述する辺と、同期を記述する辺がありそうだ。また、状態空間側には時間発展の可換性を記述する面もありそうだ。可換であることを補修する面がなければ、一般には異なる状態点に到着する。
同期弧を時間方向にも伸びてもいいとすると、また別な定式になるかもしれない。ε遷移や無音記号も何か別の面白い解釈ができないか?