このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

大局的プログラミング:現状と対策

なんらかの、プログラミングに有用な概念なり発想は、

  1. 言語機能として取り入れられるのが最善、
  2. ライブラリ/開発ツールでサポートするのが次善、
  3. 手法、規約で実践するのは、それしかできないとき。

さて、大局的プログラミング(programming in the large)とは、モジュールを組み合わせることをプログラミング行為と位置づけたものだが、通常、設計とかアーキテクチャ策定とか呼ばれている行為と同じと考えてよい。同じではあるが、一種のプログラミングなのだ、という立場から大局的“プログラミング”と呼ぶ。

大局的プログラミングに関して

  1. 言語機能
  2. ライブラリ/開発ツール
  3. 手法/規約

によるサポート状況は? というと:

  1. import, require, use などと呼ばれる機能だけ。きわめて貧弱。
  2. いろいろなツールがあるが、通常のプログラミング行為とギャップがあり、使いやすくはない。使われていない。
  3. 一番利用されているのはデザインパターン・カタログだろうか。

プログラミング言語が、大局的プログラミングをサポートするのは当面期待できないので、手法/規約を中心として、開発現場に応じてライブラリ/ツール・サポートを追加していくことになるのだろう。