等式的双デカルト圏のための等式群
次の3つを比較する。
- コラディニ/ガダッチ(Andrea Corradini, Fabio Gadducci)http://citeseer.ist.psu.edu/corradini99algebraic.html の15ページ
- セリンガー http://www.mathstat.dal.ca/~selinger/papers/catasynch.pdf の11,12ページ、
- ベスパロフ http://arxiv.org/abs/q-alg/9510013 の5-8ページ
記号法は、これらのどれとも違うのだが、(Δ, !)、(∇, θ)を使う。(∇, θ)をaddition, (Δ, !)をcoaddtionと考え、(Δ, ∇, !, θ)を可換(アーベル)双モノイドとして定義する立場をとる。
やたらにモノグサな記法だが:
- idA = 1A = 1 = A (文脈依存)
- !A = ! : A→0
- θA = θ : 0→A (いちおう、0とθは区別する)
- id0 = 10 = 0 (混乱の心配がなければ)
コラディニ/ガダッチのGSモノイド圏の等式
- Δ;(1 + Δ) = Δ;(Δ + 1) 余結合律
- Δ;(1 + !) = 1 余単位律1
- Δ;(! + 1) = 1 余単位律2
- Δ;σ = Δ 可換律
ここまでは、可換コモイノド。モノイド圏の+と0に関して、Δと!が協調的であること:
- ΔA+B = (ΔA + ΔB);(A + σB,A + B)
- Δ0 = 0
- !A+B = !A + !B
- !0 = 0
λ:0→0+0 をモノイド圏で定義できる同型、λ'をその逆とすると、次が正確な表現。
- Δ0;λ' = 0 (または Δ0 = λ)
- !A+B = (!A + !B);λ'
セリンガーの対角付きモノイド圏
GSモノイド圏とまったく同じ。ただし、セリンガーはΔ0;λ' = 0 を忘れているようだ(他から出る?)。
ベスパロフの代数/余代数/双代数
「モノイド圏の代数」「モノイド圏の余代数」の定義は、モイイド/コモノイドの定義そのもの。双代数では:
- ∇;Δ = □
- θ;Δ = λ;(θ + θ) : 0 → A + A
- ∇;! = (! + !);λ' : A + A → 0
- θ;! = 0
双デカルト圏の公理としては、∇;Δ = □だけがあればいいと思う。