ストリング図の使いかた
ストリング図を使った絵算が少しできるようになった。Beckの分配律の公理に出てくる五角形(つうより5点四角形)2つから、スワップ結合律を示して、結合モナドの結合律が示せる。この程度なら、ストリング図で簡単。
で、絵算の計算は何をしているかというと:
- 可換図式、またはペースティング図から、グラフ書き換え規則をいくつか作る(機械的)。
- 与えられたグラフ(ストリング図)を眺めて、部屋を1つ作る(チャンバリング)。
- その部屋と書き換え規則の対応をとる。一種のパターンマッチング。
- 書き換え規則を実行した結果で、部屋の内部を置き換える。
- おなじことを繰り返して、目的のグラフを得る。
普通の等式的計算と比べると:
- チャンバリングが部分式の特定に対応する。
- 部屋の置き換えが等式の変形に対応する。
通常の(形式的)証明と同じように、グラフ書き換え規則の集合が公理系で、その規則集合によって得られた書き換え(のマクロ規則)が定理のようなもんだ。