ウエス計算(Uesu calculus) #1
とりあえず、はじめよう。
Cは有限積を持つ圏。Vが(集合とは限らない)変数の集まり。#:V→|C|が、割り当て。#(x)∈|C|を「xの変域」(もちろん、#を仮定して)と呼ぶ。
Cの適当な拡張圏C'(C=C'でもよい)があって、Vの重複を持たない有限列Xに対して、#:USeq(V)→|C'|があって次を満たすとする。
- X=(x1, ..., xn)として、#(X)≒#(x1)×...×#(xn)
- 特に#( ())≒1、#( (x))≒#(x)
事情を明確にするため、Vの有限列Xに対して、ιX:#(X)≒→#(x1)×...×#(xn)を同型だとする。ι()、ι(x)などが1や#(x)との同型を与える。以上の(C, V, #, C', #, ι)の組をC上の変数系と呼ぶ。記号#は、V→|C|とUSeq(V)→|C'|の両方の意味で使っている。