Fock空間
忘れるといかんから書いておこう。
状態空間Sがあるとき、1+S+S2+ ... としてSからFock空間を作る、と考えていたが、この無限級数表示は面白いけど誤解のもとでもあった。1←S←S2←...のような射影的な系に対して(射影|逆)極限を取るだけの話だった。
一般的に言えば、Λが有向系とかで、F:Λ→Cに対する極限としてFock空間が現れるだけ。極限空間をXとすると、X→Snの射影があるけど、逆に、X←Snの埋め込み(レトラクト)も構成できる、ってことらしい。
ようするに、Fock空間をあまり代数的/計算的に考えないほうがいい。極限構成が本質。Fock空間がモナドになる、というのも(特殊ケースでそれが有ったとしても)あまり期待しないほうがいい。SのFock空間はS+{bottom}の無限直積だが、位相はシリンダ位相のような気がする。